書籍・雑誌

2018年1月13日 (土)

『不器用なカレー食堂』

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『不器用なカレー食堂』 鈴木克明・鈴木有紀 著 晶文社2015☆☆☆☆高
 東京都世田谷区にあるカレー食堂「砂の岬」。夫婦で経営している二人の手記です。かなり面白かったです。インドへのこだわりがすごいし、自分たちのコンセプトを失わないために時折お店を休みにしてインドへ行ってしまう事を続けているのも素敵です。
 是非食べに行ってみたい気もしますが、私はそこまでカレーに対して真面目にはなれないので(インドカレーは大好きで、インドに行ったときも1週間21食カレーでも大丈夫でしたが)、どこか引け目を感じてしまう気もします。

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2018年1月 7日 (日)

『イラクりょこう日記』

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『イラクりょこう日記』 よしおかふみ・吉岡詠美子・吉岡逸夫 著 エクスナレッジ2004☆☆☆☆高
 イラク戦争が終わった直後の2003年夏に親子三人でイラクを旅行した記録です。娘さんは当時小学2年生。なんて無謀な事をと思いましたが、最後に書いてある父の文章で、ご家族としては決して危険なことをした訳ではない(劣化ウラン弾の事も含めて検証してから出かけています)ということが分かりました。ふみちゃんの絵日記も面白いです。
 イラク戦争前に父がバズらやバクダッドで取材した10人のイラク人が10とも生き残っていて再開でき(サダムフセインに対する答え方は180度変わっている人がほとんどでしたが)、戦争中でも店をあまり閉めなかった事なども含めて、ジャーナリズムがいかに悲惨な部分しか報道していないかということを思い知りました。写真に写っている市場の様子や食べ物の豊富さが、豊かなイラクを証明しています。それがあの2003年のイラク戦争終結3か月後なのですから。
 イラクはメソポタミアそのものですし、原油埋蔵量も世界有数。本来貧しくなる要素のない国なのだということを再認識しました。そして、私も少し行ってみたくなりました。

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2018年1月 6日 (土)

『夜行』

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『夜行』 森見登美彦 著 小学館2016☆☆☆高
 不思議な物語。怪談まではいかないけれど、読んでいてずっと怖かったです。「夜行」と「曙光」のパラレルワールド?よく理解しきれなかったけれど、感じるものはありました。
 尾道、奥飛騨、津軽、天竜峡と舞台が移りますが、私の場合、どうしても日本全国道路地図を開きながら読んでしまったのでした。

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2018年1月 5日 (金)

『うなドン』

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『うなドン 南の楽園にょろり旅』 青山潤 著 講談社2011☆☆☆☆仁
 世界的な発見をした東大のウナギ研究グループの話なので、題名はふざけていても中身は結構学術的なのかと思って読みましたが、中身は題名以上にハチャメチャで、単純に面白かったです。安旅行をしている人のプチ探検みたいな感じです。主な舞台は前半がインドネシアで残りの大部分がタヒチです。タヒチを知るのにも良い本でした。

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2018年1月 3日 (水)

『学校では教えてくれない差別と排除の話』

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『学校では教えてくれない差別と排除の話』 安田浩一 著 酷星社2017☆☆☆☆京

 外国人技能実習生、ネトウヨ、ヘイトスピーチ、沖縄について、ジャーナリストとして関わって来た著者の考えが、中学生でもわかるように分かりやすく書かれています。私も、知っていたつもりで知らないことがありました。分かりやすく素晴らしい本だと思います。
 私は著者の考え方に大きく共感します。それが、当たり前の「正義」だと思っています。しかし、この本のネットでの評判を見ると、大きく支持する人と、それこそ「ネトウヨ」が苦し紛れな論理で低評価を出しているのとに二分されていました。むしろそのことに危機感を感じました。
 私がしなければならない事は、身近な技能実習生(余市の水産工場や仁木の農家)の実態をまず知ることかもしれないと思いました。
 

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『熊の敷石』

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『熊の敷石』 堀江敏幸 著 講談社2001☆☆仁
 何となくずっと宙を浮いている様な奇妙な(少し心地よい)読後感です。しかし、私にはよく理解できないというのが正直な感想です。ユダヤ系フランス人と日本人とのフランス語での会話も不自然な感じ。舞台はパリーブレスト―パリに近い所で少しは興味がありますが。

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『流』

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『流』 東山彰良 著 講談社2015☆☆☆☆☆高
 面白かったです。直木賞受賞作らしいです。台湾を舞台とした青春ハードボイルド小説?という感じ。一気に読んでしまいました。
 著者は台湾で生まれ5歳まで住んでいて、その後日本で育ったそうです。
 内容が盛りだくさんですが、それが一本の線に繫がって来るのがすごいと思います。中国本土での日本と通じた共産軍とそれに対抗した国民軍の虐殺に端を発したと思われる祖父の殺人事件と、その真実を追い求める孫の思いが流れの本流です。そこに本省人と外省人、蒋介石と蒋経国、台湾軍の内情、台北ヤクザ、結果として禁じられた初恋、狐火に守られる家系と幽霊、日本のバブル景気、山東省訪問、新たしい家族などが絡み合っていますが、なるほど「流」が最後には見えてきます。

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2018年1月 2日 (火)

『インフルエンス』

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『インフルエンス』 近藤史恵 著 文芸春秋2017☆☆☆京
 大阪の団地の幼馴染3人の女の子が中学時代に事件があって、それが大人になるまで変な形で繫がります。ドキドキしながらどういう結末になるのか想像できずに一気に読み進んでしまいました。面白かったです。自転車のロードレース小説『サクリファイス』の著者でもあります。
 

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『腹ペコ騒動記』

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『世界満腹食べ歩き腹ペコ騒動記』 岡崎大五 著 講談社2017☆☆☆京
 世界80か国以上を巡った著者が、印象に残った食べ物を25本にまとめています。良くまとまっているし、改めて行きたくなった所も何ヵ所かありました。著者は私の一つ年上なので、同年代として感じるものもありました。

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2017年12月31日 (日)

『1日で読める 平家物語』

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『1日で読める 平家物語』 吉野敬介 著 東京書籍2011☆☆☆☆☆京
 難しい話を分かりやすく説明するのは一番大変な事だと思いますが、この本はそれをうまく成し遂げているそんな感じです。古典嫌い、日本史嫌いの私が、本当に1日で読めてしまいました。
 今、平家物語のCDにはまっていて、いくつか知っている物語があるということはもちろんあるのですが、この本のおかげで全体が良く分かりました。
 この本、平家物語の大事なところと少し大事なところを巻を省略せずに網羅しています。原文にかなり忠実に現代語訳しています。和歌などは原文と意味の両方が時折出てきます。
 そして、一番いいのが、文章の途中にカッコ書きで著者の本音や、著者が登場人物になったつもりの本音が書かれていて、読む側が現代的な実感を持って読めることです。要するに本音で書いています。
 著者は中学生時代から暴走族で、20歳で突然大学入学を志し、その後若くして代ゼミの名物講師になった(現在は東進と自分の塾)人だそうです。従って、基本は受験生向けに書かれているので、そういう意味でもふざけている様でいい加減ではありません。面白かったです。

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