書籍・雑誌

2017年11月12日 (日)

『チーズのちから フェルミエ吉田牧場の四季』

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『チーズのちから フェルミエ吉田牧場の四季』 吉田全作他著 ワニブックス2010☆☆☆京
 岡山県吉備高原にある吉田牧場の写真たっぷりの紹介本です。家族がそれぞれ分担して文章を書いています。
 チーズのちからは牛の力、もっと言えば牧草の力。酪農のあるべき姿を教えてもらった感じです。

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2017年10月27日 (金)

『沈黙の町で』

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『沈黙の町で』 奥田英明 著 朝日文庫2016☆☆☆☆仁
 中学生が2階の部室から落ちて死亡。事故か事件か。背後にいじめ。
 ミステリーの様でそうでないようで。時間軸が二つあって、それがだんだん振り子の揺れが収まるように一つになった時、小説はほぼ真相を示す形で終わっていました。見事だと思いました。

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2017年10月19日 (木)

『冒険歌手』

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『冒険歌手』 峠 恵子 著 山と渓谷社2015☆☆☆☆京
 2001年にヨットで日本からニューギニア島に向かい、川をさかのぼり、4000m峰に登り、幻の犬を追い、日本兵の遺骨収集もした3人の冒険紀です。その3人の一人が、なんと早稲田探検部の学生時代の角幡唯介です。 
 峠さんがこの探検に応募したのは、「それまで自分があまりにも苦労を知らなかったから」。それでこんな過激な冒険に出てしまったのですから、元々何か持っていたのでしょう。しかし、探検や登山の全くの素人と一緒に行くこととなった角幡君たちは、実はすごく困ったのではないでしょうか。
 少し読みずらいところはありますが、やっていること自体が面白いのです。途中から目的が見えなくなってしまっているのも面白いです。普通は冒険するとしても、彼らがやったどれか一つに集中してやると思うのですが…。
 

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『老いては夫を従え』『悩むなら旅に出よ』

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『老いては夫を従え』 紫門ふみ 著 小学館2016☆☆仁
 こんな本読んでも面白い所は無いと思っていたけれども、あちらこちらに共感できる部分があって、確実に自分も老いているんだなあと実感させられました。
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『悩むなら、旅に出よ。』 伊集院 静 著 小学館2017☆☆京
 雑誌かなにかに載っていた短編エッセイ集です。ヨーロッパの美術館に関する記述が多いです。一つの話毎に短い素敵な言葉が書かれています。私としては、もっと旅のディテールを書いてほしかったとも思いました。

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2017年10月 3日 (火)

『スマイル!笑顔と出会った自転車世界一周』

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『スマイル!笑顔で出会った自転車地球一周』 小口良平 著 河出書房新社2017☆☆☆☆☆京
 自転車世界旅行日本人最長、最多記録を打ち立てた(8年半で15万5千km)旅行記?です。壮絶な体験をそれこそ数えきれないほどして来たのだと思いますが、本の中にはほとんど書かれていません。逆にそれだけ凄さが想像できます。
 自分に自信が無かった若者だと謙遜していますが、文章も読みやすく、何かどっしりとしたものを感じます。
 読んでいる途中で、「オーストラリアのナバーホ平原を横断してみたいな」とか、「アラスカを自転車で走ってみたいな」とか、「東欧を自転車で完走してみたいな」とか「イランを走ってみたいな」など、私の中にもむくむくと新たな冒険心が沸いてきました。そういう気にさせてくれるだけの何かがこの本の中にあると思います。

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2017年9月19日 (火)

『小鳥を愛した容疑者』

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『小鳥を愛した容疑者』 大倉崇裕 著 講談社2010☆☆☆☆京
 動物が大好きでやたら詳しい獣医の資格も持つ女性警官と頭を撃たれリハビリのため一線を退いた刑事のコンビが、動物の観察から難事件を解決するヒントを見つけていくミステリーです。軽いけれど、面白いです。一気に読んでしまいました。自分も鳥(インコ)を飼い、フクロウに憧れているというのもありますが…。
 これ、テレビドラマ化されたのですか?

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『カラスと人の巣づくり協定』

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『カラスと人の巣づくり協定』 後藤三千代 著 筑摩書房2017☆☆☆京
 カラス、特に電柱に営巣するハシボソガラスと人の誤解による悲劇を少なくししようと、元山形大農学部の先生が、詳細な観察データをもとに、解決の方法を示唆しています。
 カラスがつがいで縄張りを持っていることや、巣の材料など、なかなか面白かったです。ただ、データの分析の仕方が少し強引で、都合の良い部分だけを利用している様に感じてしまいました。

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『ハーバードでいちばん人気の国・日本』

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『ハーバードでいちばん人気の国・日本』 佐藤智恵 著 PHP選書2016高☆☆☆
 ハーバード大学で、日本企業を使ったケーススタディが大人気だそうです。ホンダ、トヨタをはじめ、新幹線お掃除劇場や福島第二原発など、ハーバードなりの視点で多くの日本企業が学ばれており、日本は実は今でも世界に大きな影響を与えているのだそうです。
 そういう視点で見ると、日本は未だに不思議な魅力を持つ国なのかもしれません。

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2017年9月 2日 (土)

『村に火をつけ、白痴になれ』

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『村に火をつけ、白痴になれ』 栗原 康 著 岩波書店2016☆☆☆☆高
 大杉栄とともに関東大震災の直後に憲兵隊によって獄中虐殺された女性伊藤野枝の伝記の様な本です。面白かったです。大杉栄がアナーキストでありながら(だからこそ)怖いストイックな人ではなく、奔放で女性にも優しい?人であったのは以前に読んだ本で知っていましたが、その大杉がある意味惚れ込んだ女性として描かれています。
 彼女自身の思想も強烈で、平塚らいてうも一目おき、雑誌「青鞜」の編集権をらいてうから奪ったりまでしています。
 実際の手紙など当時の文章を、筆者が勝手に現代風に訳して?書き直している部分が、野枝の思想を分かりやすくしています。同時に、著者のその書き方が、「学生が書いたのか?」と思わせるほど、思い入れが強く幼い感じがするのですが、漢字を敢えて使っていない事も含めて、そこが著者の作戦なのかもしれません。
 そういう面で、伝記としてはとても不思議な書き方をしています。でも、大杉と野枝の姿が、いくつか挿入されている当時の写真も含めて、とてもリアルに実感できます。ひょっとすると凄い著者なのかもしれません。

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2017年8月13日 (日)

『ぷろぼの』

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『ぷろぼの』 楡周平 著 文芸春秋2017☆☆☆京
 プロボノとは、自分の専門性を活かしたボランティア活動だそうですが、この本は大手電機会社で大量リストラする人事部長の下に配属された社員が、血も涙もないその手法の部長に、プロボノで知り合った人たちの協力を得て仕返しをするという内容でした。面白かったので一気に読みましたが、その面白さは勧善懲悪のマンガ的な面白さでしかありません。
 私には、やっつけられる人格の歪んだ人事部長こそ主人公にすべきではという読後感がありました。親鸞やキリストだったら、どう彼を救うことを考えるのかと。異常性を持っているのは私も同じ。その部長をやっつけて終わりでは、あまりに軽すぎます。私は、むしろ、正義の味方になっているボランティアに関わっている人々の方にうさん臭さを感じてしまいました。私は正しいと言っている人(自分も含めて)がどれほど罪深いのかを再認識してしまう変な読後感になってしまいました。
 割り切って読めば面白いです。

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