書籍・雑誌

2019年3月 5日 (火)

『島虎の町おこし奮戦記』

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『島虎の町おこし奮戦記』 島本虎三 著 第一書林1988☆☆☆☆☆仁
 社会党代議士から突如仁木町長となった島虎さん。私も小学生の頃から、社会党の議員として島虎さんは認識していました。また、私の父が「島虎さんはすごいんだ」とよく言っていたし、国会議員を辞めて仁木町長をやった事だけは知っていました。
 仁木町公民館の図書室でこの本を見つけました。
 面白かったです。時代が日米貿易摩擦からバブルを迎える頃に発行されています。それほど昔なのに、地域つくりの島虎さんの視点と実際に行ったことは、現在でも十分通用するとい思いました。当時の町民には島虎さんの考えは時代の先を行き過ぎていて理解されなかった部分もあったのかもしれません。
 西武やアリスファームとの関係も興味深かったです。時々私もランニングで仁木町を走るし、町民スキー場を利用させてもらったりしますが、あちこちに点在する施設のほとんどが島虎さんの時代にできていました。でも島虎さんは、箱物以上に人を重視していました。若者と子供です。
 3期目に当然立候補をするだろうと誰もが思っていたところ、深い意図があって不出馬。それを思いとどまってもらおうと企画された町民集会に1200人もの町民が集まってしまったそうです。止め際も凄い。感動しました。

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2019年2月11日 (月)

『サイゴン陥落の日に』

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『サイゴン陥落の日に』 中山夏樹 著 平凡社2018☆☆☆京
 4編の短編からなる炭鉱本ですが、最初の二つ『サイゴン陥落の日に』と『西北の地から』がとても面白かったです。「サイゴン」は日本で当時珍しい南ベトナム政府留学生と男女の日本人学生との40年後の再開約束の話。「西北の地から」はシベリア抑留の経験を持つ祖父の日記を読む孫の話。いずれも、私自身がそれを共感できる年齢にかかっているということなのでしょうか。

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2019年2月 2日 (土)

『世界遺産の町クスコで暮らす』

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『世界遺産の町クスコで暮らす』 すずきともこ 著 千早書房2006☆☆☆京
 少し古いですが、クスコで暮らす日本人女性の手記です。旅行で訪れただけでは絶対に味わえない体験を沢山していて、それを飾らずユーモラスに書いています。さりげないわりに奥が深いと感じました。
 私もかつて1週間ほどクスコに滞在し、日本では考えられない様々な体験や出会いをしましたが、著者の体験は私達旅行者のはるか上を行っています。ちょっと付いて行けないなぁと思うほどです。

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2019年1月26日 (土)

『物語 スウェーデン史』

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『物語 スウェーデン史』 武田達夫 著 新評論2003☆☆☆京
 国王に焦点をあてて、16世紀から20世紀までのスウェーデンの歴史を書いている本です。王の歴史なんて面白くないだろうと思っていましたが、一人一人の国王が様々なエピソードによって人間的に描かれているため、想像以上に面白く読めました。
 最も面白いのは創造期のグスタフ・ヴァーサ(クロカンのバーサー大会の元になった)と19世紀後半のビスマルクに対応した時期でした。
 この本でスウェーデンとデンマークの関係、フィンランドとの関係、ノルウェーとの関係も大変理解が進みました。
 また、いまだ王国であるスウェーデンは、激しい革命もないまま徐々に立憲君主制へ移行していく過程も理解できました。現代では国王が市営駐車場の一角に特別スペースを求めたら、「国王といえども公務以外では法の下の平等に服すべきである」として断られたとか。

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2019年1月20日 (日)

『鳥が好きすぎて、すみません』

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『鳥が好きすぎて、すみません』 細川博昭 著 誠文堂新光社2018☆☆☆☆京
 セキセイインコ1匹とオカメインコ3匹と暮らしていた著者。すごい観察力です。愛情にあふれています。学術的でもあります。鳥類は誤解されているけれど、哺乳類に劣らず、違う進化の過程を経た(エイリヤンの様な)知的な生物であるということが一貫しています。
 私もずっとインコを飼ってきて、何となく感じていたことがこの本ではっきりしました。
 また、著者が言っているように、人類が鳥類から学ぶべき点も非常に多いのかもしれません。著者は一言もその言葉を使っていませんが、私はこの本を読んで、鳥類は大変に「プラグマチック」なんだと認識しました。
 何とも、読み終えてすっきりすることの多い本でした。

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2019年1月19日 (土)

『ラストラン』

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『ラストラン』 あさのあつこ 著 幻冬舎2018☆☆☆京
 5000m走で14台でしのぎを削る二人の高校生。走る事そのものに単純に集中できる瞬間って、私にはあまりないけれど、自転車に乗っている時だと近い感覚はある気がします。順位だとかタイムだとか関係なく、ひたすらペダルを回す時。
 この作品、読み終わってから気づきましたが、シリーズの4作目だったのですね。道理で監督とのいざこざとか過去の話がよくわからなかったです。そして、最後、どこへいちゃうの?という感じでした。

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2019年1月18日 (金)

『7大陸を走る』『リベンジ』

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『7大陸を走る』 竹田昭彦 著 光陽出版社2006☆☆余
 2006年の本なので、情報はかなり古いです。1984年にデンマークの大会に参加するところから、「世界を走る」が始まります。これを書いた時点で海外マラソン48回参加というのですから、凄い人です。参考になるようで、やはりちょっと古すぎるようで…。一番驚いたのは、北朝鮮も特別な地帯だけですが走れるということでした。
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『リベンジ』 柴田哲孝 著 双葉社2018☆☆☆☆倶
 IQ172でキックボクシングをしていて、PCX125というバイクに乗る反原発の女子高校生が主人公です。もんじゅ解体にからむ原子力村の隠された真実に気づいてしまったために父とともに命を狙われます。何故か北朝鮮の工作員と警察庁公安(サクラ)なのに性格の良い刑事も出てきて、面白いと言えば面白いですが、現実離れもかなり…。
 PCX125のエンジンは私の乗るリード125とほぼ同じものですから、そこは親近感を持って読みました。

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2019年1月10日 (木)

『やくみつるの秘境漫遊記』『カラスの補習授業』

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『やくみつるの秘境漫遊記』 やくみつる 著 文芸春秋2015☆☆☆☆余
 やくみつるの漫画です。クイズ番組で、随分地理分野に強いなと思っていたら、夫婦で100
か国以上旅をしているのですね。漫画ですが内容が濃く、面白かったです。
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『カラスの補習授業』 松原 始 著 雷鳥社2015☆☆☆高
 『カラスの教科書』の続編です。というか、教科書に書ききれなかったことを溢れんばかりに書いています。その範囲はカラスを超え、鳥類から生物全般に及んでいます。科学的に検証することの難しさを、これはコントかという調子で書いていて苦労を笑いに出来る才能も凄いと思います。個人的にはカラスに特化した教科書の方が衝撃的で面白かったです。

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2019年1月 5日 (土)

『マトリョーシカ・ブラッド』

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『マトリョーシカ・ブラッド』 吾 勝浩 著 徳間書店2018☆☆☆京
 2つの殺人事件がマトリョーシカで繋がった警察ミステリーです。面白く読めましたが、最後の方で殺人の動機が明らかになると、ちょっと無理があるのではと思ってしまいました。人間関係も複雑すぎて、ちょっと混乱しました。

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2019年1月 4日 (金)

『スウェーデン』『スウェーデンの挑戦』

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『ナショナルジオグラフィック スウェーデン』 ほるぷ出版2010☆☆高
 写真入りでスウェーデンの概観がつかめました。
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『旅名人ブックス スウェーデン』 日経BP2001☆☆☆☆高
 旅行ガイドの様な装丁ですが、豊富な写真とともにしっかりとした文章でスウェーデン各地域や各都市の特徴がよくわかります。これで、スウェーデンの地域ごとの概観がわかりました。
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『スウェーデンの挑戦』 岡沢憲芙 著 岩波新書1991☆☆☆高
 1991年と古い本ですが、スウェーデンの社会民主主義について19世紀の末からの100年間の流れがわかりました。
 福祉国家になっていく過程で社会民主党が見事に資本主義的な発展と自由、平和、そして公平を実現してきたのかが1980年代までですがよくわかりました。やはり、この国の政治経済と福祉政策のバランスの取り方から、学ぶべき点は今でも大変多い気がします。妥協の産物と言えばそれまでかもしれませんが、この絶妙なバランスを選んだスウェーデン人がやはり素晴らしいのでしょうか。
 

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