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2015年9月 5日 (土)

渡辺洋一さんのトークと前川茂利展

 共和町の西村計雄美術館で、知人でもある倶知安在住の写真家・渡辺洋一さんの講話「写真を通じて語られること」が行われました。共和町の写真家「前川茂利展」の関連企画として実施されたものです。

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 洋一さんの話は、多岐にわたり、大変面白かったです。スキー写真、木の写真、比羅夫の開発そして、今回のテーマ共和の前川茂利の写真。
 前川茂利は、共和村で郵便配達をしながら貧しい農民たちのリアリティを写真に撮っていた人だったそうです。土門拳のリアリズムを取り入れながら、戦後入植となった旭地区(倶知安のワイスホテルから老古美線に出たあたりで、自転車コースとしてよく使っていた所です)の厳しい生活実態を写真におさめて、東京で写真展をやったりしたこともあった様ですが、ほとんど知られずに亡くなった人です。自転車で通った時にも、そこに集落がかつてあったといは全く気づきませんでした。とても農業で生活できるとは思えない地形です。
 渡辺洋一さんが、前川さんの奥さんであるおばあちゃんと懇意になり、秘蔵されたいた写真を譲り受け、今回の展覧会に漕ぎつけたそうです。
 講演会には、前川さんの実の娘さんや、比羅夫で活躍し始めている若い写真家など様々な人が来ていました。
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 講演終了後に私も前川さんの写真を見ましたが、なかなか迫力のあるものばかりでした。本当に生活している人のすぐ近くでシャッターを切った写真が多数ありました。1960年~70年頃の写真が多かったのですが、その当時隣の倶知安に住んでいた私の記憶と比べても、ずっと貧しい旭地区の様子でした。離農が続き、小学校は1969年に廃校になっています。
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 西村記念館は初めて入りましたが、小高い丘に建っており、とても景色もよく素晴らしい施設でした。
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 西村計雄の作品「余市」
 ただ、この記念館のすぐ奥の方にかつての旭地区があった思うと少し複雑な気持ちになりました。さらに、こんな素晴らしい施設のすぐ上に、昨年北電が原子力防災センター(オフサイトセンター)を作ってしまって、せっかくの景観が台無しになっています。
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 美術館2階のフリースペースではコーヒーとケーキのサービスがあり、頂いてくつろいでいると、渡辺さんや喜茂別の郷土家Uさん、学芸員のIさん、コーヒーをボランティアで入れてくれたMさんなど、ちょっと変な人がたくさん集まって来て楽し会話ができました。洋一さんは次から次に色々考えて行動していて、改めて面白い人だなあと思いました。

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