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2015年5月23日 (土)

『ブルネイでバドミントンばかりしていたらなぜか王様と知り合いになった』

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『ブルネイでバドミントンばかりしていたらなぜか王様と知り合いになった。』
大河内博 著 集英社インターナショナル2014 ☆☆☆☆☆
 これ、面白かったです。漫画じゃあるまいし、こんな大使館員いるわけがないだろうと思ってしまいましたが、事実です。
 大河内さんは通産省から出向の形で2005年にブルネイ日本大使館の二等書記官として派遣されます。仕事が全然うまくいかない中、ふとしたきっかけで中学生以来だったバドミントンを始めると、国でバドミントンが盛んなこともあり、どんどん友人が増え、徐々に政府高官や王族とも知り合いになっていきます。
 その一方で各地の村のバドミントンクラブにも武者修行へ。王族から一般庶民、出稼ぎ労働者まで、ありとあらゆるブルネイの人たちと友達になっていきます。
 高官と様々なコネクションが出来てからは仕事もうまく進み、2年の任期が異例の5年になり、役職も一等書記官に上がります。でも、彼と結びついているブルネイの人々は、役職で結びついている訳ではありません。
 一方で妻と幼い娘のいる家庭は顧みず、溝が出来てしまう部分も出てきます。
 それにしても、ここまで純粋に一つの事に打ち込める人というのも珍しいのではないでしょうか。ましてやそれが大使館員だなんて…。
 彼の生き様も魅力ですが、小国ブルネイの事も大変良く分かる本です。王様に会うまでには、彼でも5年かかっていますから、小国とは言え、そんなに気安く会えるローヤルファミリーではありません。
 2010年に帰国後、3年間通産省で仕事をした後、ついに仕事を辞めて2013年から家族とともにブルネイに住んでいるそうです。
 久々にサムライのような日本人の本を読ませてもらいました。

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