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2015年3月13日 (金)

『ジャスミンの残り香』

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『ジャスミンの残り香~「アラブの春」が変えたもの』 田原 牧 著 集英社2014☆☆☆☆

 中東に30年近く記者として関わってきたこの著者でなければ書くことの出来ない本です。エジプトを中心にジャスミン革命とは何だったのかを、実に多くの実在する中東の人々の証言とともに著者自身が検証しています。その流れの中に、シリアのイスラム国が出てくる部分もあり、そこがメインテーマではないのに、とても納得してしまいました。

 ジャスミン革命が起こった2011年には日本でも震災と原発事故が起こり、民衆が反原発sデモを起こしましたが、その対比もなかなか的を得ています。

 著者は私の一つ年上。日本でも世界でも「革命」が大きな流れを失った残り香の中に新左翼的な活動に関わった世代。そういう意味で、大変共感しましたし、この本のメインテーマは私たちの世代にとっての「革命」だったのではないかと思いました。しかしそれが単なるノスタルジーではなく、エジプトの人々によって、今を動かす意義を伴っているかもしれないと思うところにこの本の一番の価値がある気がします

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