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2014年10月 4日 (土)

『謎の独立国家ソマリランド』

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『謎の独立国家ソマリランド』 高野秀行 著 本の雑誌社2013☆☆☆☆☆

 面白かったです。読み応えもありました。日本の地図で「ソマリア」とされている地域は、「ソマリア(国連軍を殺した無法地)」、「プントランド(海賊国家)」そして「ソマリランド(実はかなり平和で民主的な国)」の3つに大まかに分かれているそうです。

 高野さんは早稲田探検部のOBです。このソマリランドに潜入?し、カートと言われる興奮剤を現地の人と一緒に噛みながら、どんどんその平和で民主的な国のシステムを明らかにして行きます。

 ソマリランドだけではなく、ほとんど拉致されたのと同じ様な状態になりながらも、海賊国家プントランドや、内戦の激しいソマリアにも入り取材をしています。

 「部族」と「氏族」が明確に違うこと、そして、この氏族を理解しなければソマリ人のことは理解できないことがよく分かりました。

 紅海のソマリア海賊の仕組みもよく分かりました。

 それにしても、高野さんは凄い。多分世界の誰もやらないような方法で現地の人に入り込み、相当な危険を冒しながら淡々と書いています。しかも、接している人々は、それぞれの国の中で相当な立場や地位の人(大統領も含めて)ですが、みんなどうしようもない欠点もある人間味のある人物として描かれています。

 本多勝一のルポを初めて読んだ時(高校生の時だったと思います)に感じた、徹底的で独自な取材に対する驚きと憧憬の様なものを、今回も感じました。しかも、本多勝一とは全く違う異次元の手法です。こんなルポができる人は、本当に世界には他にいないかもしれません。

 氏族を日本の武将に置き換えてくれているのでだいぶイメージしやすいのですが、それにしても複雑な氏族関係。500ページもあり、大変面白いけれど、少し疲れて来ます。

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