« MTBで峠下から電波塔 | トップページ | 初雪 »

2014年10月26日 (日)

『零戦 その誕生と栄光の記録』

Zerofighter
『零戦 その誕生と栄光の記録』 堀越二郎 著 角川文庫2012☆☆☆☆

 大変面白く、一気に読みました。この本は零戦の主任設計者であった堀越氏が高度経済成長円熟期の1970年に発行されたものを文庫化したものです。映画『風立ちぬ』は見ていません。

 零戦の開発にあたり海軍から出された条件は、最高速と空中戦能力と航続距離をいずれも最高のものにするという両立が難しいものでした。それを、技術者が既存の常識から発想の転換をはかりながら見事に克服して、世界最高水準で当時の世界では敵なしの飛行機を見事作り上げた事は感動を覚えます。その苦労は本人しか書き得ないものでしょう。

 太平洋戦争はほとんど零戦の戦争だったという見方もできるのですね。アメリカのゼロファイターに対する印象は、本当に強烈なものだった様です。

 三菱と海軍、さらには他の軍需産業との関係もイメージできるようになりました。今だったら特許をどうするかという話になりそうです。

 この零戦の記録と記憶を1970年に堀越氏が発行したというのも、何か不思議な感じです。高度成長はこういった技術屋さんの残した遺産だったのかもしれません。

 三菱のライバル中島飛行機(スバルの前身)がこの頃から群馬県太田市にあったのが私には発見でした。

 零戦をはじめとする戦闘機が人を殺すための道具であったとしても、私も「美しい」と感じてしまいます。

 

|

« MTBで峠下から電波塔 | トップページ | 初雪 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1179562/57793813

この記事へのトラックバック一覧です: 『零戦 その誕生と栄光の記録』:

« MTBで峠下から電波塔 | トップページ | 初雪 »