« ゴールしました(追記) | トップページ | スタッフ前夜祭 »

2014年7月 7日 (月)

北海道1200試走を振り返る

 1200kmという距離は、結構長い距離なので、簡単には書けない思いもあるのですが、明後日から本番も始まりますので、走りながらの記事に追記した部分は出来るだけ省いて、まとめておこうと思います。

スタート:3日(1日目)21:00 セブンイレブン北丘珠店

 スタート時にはスタッフとしてnoraさんが来て下さり、ブルベカードを受け取りました。yamamotoさんも見送りに来てくださいました。

 装備は、下着のシャツの上に1200ジャージ、1200アームウォーマー、レーパン、長袖のスパッツです。加えて持っていくのは軽いウインドブレーカー(上のみ)、 上下雨具、羊の毛手袋、冬用手袋だけです。

Dscn41131_2
 
 自転車の装備の特徴は、柔らかいスペシャのサドルとこの緩衝剤。洗剤なしで綺麗になるスポンジみたいなものの上からプチプチを巻き、ビニルテープで付けました。特に路面の悪いところで振動吸収力を発揮します。1200km走って、お尻もほとんど痛くなりませんでしたし、手のしびれは皆無です。

Dscn41161

 後ろにはキャリア。主に宿泊の用具などが入っています。フロントのバッグにはもう少し頻繁に使うライトやカメラ、食料などを入れました。あとは小さなウエストバッグと弁当ボックスくらいです。

 スタートして275号線は緩い追い風貴重で快適。先日yosidaさん達と試走したばかりなので迷いません。

PC1上芦別(100km地点)2日目0:24着

 軽く食べてすくに出発。富良野を抜け夜中を回って いるのに、仮眠場所が見つかりません。このまま行っちゃおうかと思っていたところ、布部に扉付きのバス停が一つだけあり、2時から4時半の2時間半眠りました。(135km付近)

PC2金山湖(164km地点)2日目5:45着

 朝4時半から走り、金山湖は通過。南富良野のセイコマはまだ開いておらず、狩勝峠は昨晩のうちに買っておいたパンのみで上ることに。

 半分くらい上ったところから霧雨。と思っていたら結構本格的な雨。合羽類を全部着て、足にはコンビニ袋を巻きました。

 狩勝峠を越えても小雨は続きます。結局陸別近くまで時折止むものの、雨は降り続きました。

PC3足寄(296km地点)2日目12:14着

 北見の方に向かうにつれて空が明るくなって来ましたので、1枚ずつ合羽をぬいで、靴のビニールも取って靴下を自然乾燥させていきました。足寄から陸別にかけては昔無かったと思うバス停がけっこうできていました。陸別町の方が足寄町よりきれいですが、ベンチが少し短いです。

 訓子府から道道50号を走っていると一人の若いロードレーサーと一緒になりました。来週のブルベ本番の事を知っていて、休養村センターにも知り合いがいるとの事でした。

PC4北見自然林休養村センター(386km地点)2日目16:26着

 センターまでは北見市内から結構距離があります。入り口も少し分かりづらいです。センターから少し上るとトンネルがあり、美幌へ。右折して橋を渡るはずですが、その手前に看板があり、4kmほど手前を右折して迂回路を通りました。

Dscn41251


 美幌の街で寒くなってきてラーメンを食べ、美幌峠へ向かいます。ダラダラ登りで向かい風、時間がかかります。そして頂上では冷たい霧。持っている装備を全部着ました。

Dscn41311


 弟子屈に降りると暗くなってしまいました。弟子屈は17年前まで6年間住んだ街。懐かしくて懐かしくて。ただ、当時は自転車にはあまり乗っていなかったので、車で移動した感覚しか持っていません。自転車で向かい風の中通ると、遠い遠い。弟子屈市街地の直前で後ろの車から「がんばって」と声をかけられました。naomi代表でした。もう少しで先発隊とすれ違いますよということでしたが、結局なぜかすれ違えませんでした。

 弟子屈から先のパイロット国道も、釣りをしに行ったりして何度も通っているのですが、自転車は遅い。さらに眠気でペースダウン。虹別ではミスコースして道道を標茶方面へ。しかも眠たくて路上で15分くらい寒い中眠りました。

 この日はうまくいけば根室までと思っていましたが、別海の手前にバス停を発見したら、もう眠ることにしてしまいました。ちょうど500km地点くらいです。12時から6時まで6時間滞在しました

Dscn41351

 朝は自衛隊の大型車両が大量に走る音で目覚めました。別海から厚床、根室は想像以上に遠い。さらに先端の岬も、根室から結構あります。別海でパラパラ雨が降り出しましたが、納沙布岬は薄く晴れていました。北方領土の島が見えます。

Dscn41401_2

Dscn41481


 こちらがAJ北海道で借りている会館です。

PC5 納沙布岬(603km地点:折り返し)3日目10:09着 

 近くの物産館で昆布の干物とオランダ煎餅を購入。どちらも眠気防止に役立つかと。あたりめばかりだとしょっぱいし。オランダ煎餅を4分の1にちぎり、弁当ボックスの中に立てかけておくと、走りながらでも食べやすい。しかも、かみごたえがあるので眠気防止にもなります。ブルベの前に大量購入したくなりました。

 Dscn42001


 ちなみにオランダ煎餅は早くに全部食べてしまい、その後はジャガリコや南部煎餅とマーブルチョコを入れ、眠たくなったら食べていました。しかし、金山湖の手前では、ペースを落として眠たくないのにぼりぼり煎餅とチョコを食べるお茶の間のテレビ状態(自転車を漕いでいるけど堕落した状態)に陥っていました。人間、すぐ楽な方に行きますね。でもそんなブルベも面白いかもと思いました。

 帰路は風が追い風になったこともあり、ペースがあがります。納沙布10時半、厚床13時、別海14時、弟子屈16時過ぎと、よいペースで進めました。

 弟子屈では懐かしくなって街に入ってしまいました。

Dscn41531


Dscn41551

 街は変わっている部分と同じ部分と。かつての職場を訪ねると(勝手知ったるので勝手に入った不審者でした)、知り合いがいて懐かしくお話をできました。

 美幌峠の登りも追い風のためか快調。美幌には19時半、すぐに北見に抜けました。

PC6 北見(820km地点)3日目20:07着

 北見からすぐに出ればいいものを、先発隊が焼き肉を食べてる写真を出発直前に見ていたため、焼き肉屋へ。

Dscn41851


Dscn41821

 ホルモン1人前260円。ライス巨大どんぶりに入って210円。他に肉を3品頼みましたが、ホルモン1人前の量を見た瞬間に一つキャンセルしました。ホルモン1人前だけで十分でしたが、時間を気にしながら完食しました。

 途中で落とした装備を補充したりして、北見を出たのが11時過ぎ。訓子府からの登りが眠くて遅いけれど、動物の音と声がうじゃうじゃで、怖くて路上で眠ることもできません。

Dscn41911

 陸別の最初のバス停で仮眠1時間。とりあえず走れる様になって、陸別の道の駅へ(879km地点)。ここは必ず開いていて、明るいけれど暖かいので助かります。2時半から6時まで滞在しました

 陸別6時出発で残り330km。けっこうきわどい時間です。

PC7 足寄(910km地点)4日目7:14着

 足寄からは緩い追い風。それなりのスピードで進むことができました。瓜幕への直線の登りも、緩いところは時速30km近く出せて、フロントはアウターのままで行けました。

 屈足のセイコマ(990km地点)で11時。軽く食事をとり、狩勝峠に向かいます。峠を登りはじめて、激しい睡魔。たまらず1合目手前の狭い歩道で15分ほど仮眠。地面もぽかぽかで気持ちよかったです。

 狩勝峠は日曜日は交通量が少なく快適でした。下ってからが行きは向かい風だったのに、復路も向かい風。風が変わっているようです。

 南富良野の道の駅で南部煎餅を購入し、金山湖入り口では先ほど書いたようにお茶の間モードになってしまいました。南富良野から少し入ったところに、自動車オイルをぶちまけた箇所がありました。

Dscn42041

PC8 金山湖(1042km地点)4日目13:55着

 金山湖も日曜日のまったりとした時間が流れていました。しかし、私は急がなければ翌日の仕事に間に合わなくなります。突然エンジンがかかりました。

 富良野までの向かい風もかなりのスピードで、38号に入って方向が変わってからも向かい風は変わらず、お構いなしにぐんぐん踏みました。

PC9上芦別(1105km地点)4日目16:33着

 ここで夕食を補給し、一気に行きます。自転車を漕いでいるときは気づかないけれど、止まると夏の暑さだったのですね。

 ここからは追記に書いた通り、ずっと踏み続け、回し続けます。途中月形はちょうど18時でした。1200の最後の150kmは向かい風の中、信じがたいスピードで走りきり、何とか計画通りの時刻で帰ることができました。

ゴール 札幌セブン4日目19:27着 

総時間71時間27分

1日目寝るまで135km

2日目寝るまで365km

3日目寝るまで365km

4日目ゴールまで335km

前半の603km37時間09分、後半603km34時間18分 でした。

 ゴールはコンビニに駆け込まなきゃと思っていたら、naomiさんとyamamotoさんが待っていてくれました。考えてみると71時間、ほとんど誰とも話さずに、自転車を漕ぐか、バス停で寝るか、コンビニでせわしなく食事をとっているかでした。ですから人と話が出来て本当に嬉しかったです。

 せわしないブルベでした。しかし、1200kmを思いっきり走ることが出来たのは、やはり幸せなことです。この機会を与えて下さったAJ北海道や職場、家族に感謝です。

 往路の十勝以外、天候に恵まれたのも感謝です。本番では台風が近づいているのが少し気がかりです。

 ところで、先ほど家族と話していて思い出したのですが、2日目の夜中別海の手前あたりで、私は誰かと相談しながら走っていました。何だったか今は思い出せないのですが、明確に私とは違うタイプの(あるいはもう一人の私?)人間を想定し、「コウだったらああなるよね」とその答えも半分想定しながら質問をしていました。その瞬間は「あれなんか変だな」という程度にしか認識していないのですが、ひょっとするとずっと一人で走り続けたために分裂症的な状態になっていたのかもしれません。

 最後の超回復の様な走りといい、一人が長く続いた時の分裂症といい、人間って適応力のある?不思議な生き物ですね。

 

|

« ゴールしました(追記) | トップページ | スタッフ前夜祭 »

自転車」カテゴリの記事

コメント


kiyatchさんとは走力が全く違いますが、分裂気味とかの下りは、とても共感しました、あるあるみたいな(^^) 
しかし、走行会で72時間と言ってましたが、ホント、計画どうりでしたね、お疲れ様でした。

投稿: よしだ | 2014年7月 8日 (火) 02時15分

素晴らしいですね.
お疲れ様でした.
事故なく無事にゴールできて,人ごとながらほっとしました.

夜中の別海での現象は「サードマン現象」でしょう.
http://www.amazon.co.jp/サードマン-奇跡の生還へ導く人-新潮文庫-ジョン-ガイガー/dp/4102184910

私は未経験なので,いつかサードマンに会ってみたいです.

投稿: snufkinjr | 2014年7月 8日 (火) 08時05分

お疲れ様でした。
それにしても、独りでよく1200kmも走れますね。とにかく感心しっぱなし!
ハンドルのプチプチ巻きは参考になりました。来年のPBPで使わせていただきます。

投稿: iwan | 2014年7月 8日 (火) 11時23分

お疲れ様でした。
今度参加させていただくまさといいます。
試走で疲れているのに記事をあげていただきありがとうございます。
とても勉強になりました。

投稿: masa | 2014年7月 8日 (火) 12時58分

よしださんへ→
 ありがとうございます。先日の夜間試走会が、本当に役に立ちました。1200精進してください。完走を祈念しています。

投稿: kiyatchi | 2014年7月 8日 (火) 23時52分

snufkinjrさんへ→
 「サードマン現象」ですか。なるほど。でも、私の場合はそんな極限状況のチャレンジをしている訳ではなく(座って漕いでいますから楽な事です)、ただ、何となく相談相手がいた気がするという程度のものです。でも、生まれて初めての経験でした。

投稿: kiyatchi | 2014年7月 8日 (火) 23時55分

iwanさんへ→
 ありがとうございます。PBP羨ましいです。プチプチ是非試してみてください。iwanさんならば、さらにバージョンアップを発明してくれそうです。

投稿: kiyatchi | 2014年7月 8日 (火) 23時57分

masaさんへ→
 コメントありがとうございます。あまり一般的な走り方ではなかったのであまり参考にはならなかったのではないでしょうか。
 天候は違うかもしれませんが、本番での健闘、お祈りしています。

投稿: kitaychi | 2014年7月 8日 (火) 23時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1179562/56723815

この記事へのトラックバック一覧です: 北海道1200試走を振り返る:

« ゴールしました(追記) | トップページ | スタッフ前夜祭 »