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2014年2月 3日 (月)

『レルヒ 知られざる生涯』

9784810521160

『レルヒ 知られざる生涯』 新井博 著 道和書院2011年 ☆☆☆

 日本にスキーを伝えた将校レルヒ少佐の事は、特に倶知安で知らぬ人はいません。羊蹄山登山をしたことも、小樽新聞に書かれています。

 しかし、レルヒがそもそもどうして日本へ来たのかは、よく知られていませんでした。

 レルヒは大変優秀で、オーストリア=ハンガリー帝国の軍で出世していきます。オーストリア軍にスキーを普及する一方で、ドイツ語、ハンガリー語、チェコ語、イタリア語、フランス語、英語(後にロシア語と日本語)に秀でていたそうです。

 時は第一次世界対戦前。サラエボ事件の起こるセルビアを抱えるオーストリアにとって、日露戦争でロシアを破った日本の動向は重要な意味をもっていました。日本文化にも高い関心をもっていたレルヒが日本へ派遣されることとなったのはそんな時期だったのです。

 レルヒは1910年から1912年まで日本に滞在しますが、一番の目的は日本軍と東アジアの視察、情報収取です。しかし、彼は精力的にスキーの普及(アルペンスキー、スキーツアー、軍事スキーのすべて)に尽くします。

 倶知安にいると、レルヒは倶知安にだけスキーを伝えたような誤解をしがちですが、レルヒの活動の中心となったのは新潟県高田でした。

 帰国後のレルヒは、第一次世界大戦のあちこちの戦場に将校として送られ、敗戦直後に退役しています。

 この本は、詳細な資料の発掘をもとに、第1次世界大戦前後のオーストリアにとってレルヒとはどういう人物だったのかが大変興味深くまとめられています。

 同時に、著者がレルヒの事を尊敬していることも、文の端々から伝わってきます。

<今日のトレーニング>

 昨日のスキーマラソンの疲れはほとんどなく、休養のために取っていた午前中の休暇で、20kmMTBに乗りました。それも、雪の積もった登りの道。良いMTB用のトレーニングコースを見つけました。

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