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2014年1月 1日 (水)

『青い地図』

 謹賀新年。今年もよろしくお願いいたします。

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『青い地図 キャプテン・クックを追いかけて』 トニー・ホルヴィッツ著 バジリコ2004年 ☆☆

 上下とも350ページほどの翻訳本で、読み終えるのに3週間くらいかかってしまいました。ジェームズ・クックの3回の航海を、現代になって追体験の航海をして、それぞれの地で出会った人々にクックについてどう考えるかインタビューしていきます。

 第1回航海の、タヒチ、ボラボラ、ニュージーランド、シドニー近くのボタニーベイ、グレートバリアリーフ。第2回航海のニウエ、トンガ。クックの出身地のノースヨークシャーとロンドン。第3回航海のアラスカそしてクックが殺されるハワイ。

 それぞれの地域で、クックがどのように先住民と接したのかが興味深く記述されています。タヒチやマオリ、ハワイは、同じポリネシアとして言語も含めて共通性があったことがよくわかります。アボリジニーは白人に最初全く興味そのものを示さなかったのが面白いです。

 第3回航海では、北極航路を開拓するためにベーリング海に向かっていますが、アリューシャン列島に関する記述は、ニセコ在住の新谷さんの『アリュートヘブン』を読んでいたので、その記述と共通する視点があって興味をそそられました。

 そして、ハワイのハワイ島ケアラケクア湾でクックが島民に殺害されるシーンについては、大変詳しく記述されています。よく地図を見てみると、殺害場所はアイアンマンの最高峰コナで行われるトライアスロンコースのすぐ近くでした。

 本自体は、特にクックの航海を記述する部分はすぐに読めるのですが、そこから現代に移りかわると、訳文特有の言い回しも含めて、私には読みずらかったです。ジャーナリストなのだから、写真や地図を多用してくれれば、イメージも膨らむのですが、クックの時代はともかく現代の記述が文章だけというのは辛いです。現代との比較がこの本の最大の売りなのでしょうが、クックの航海だけをピックアップして読みたかったです。

 ボタニーベイの所を読んだ後で、ニセコ在住のオーストラリア人に、「シドニーのボタニーベイに行ったことがある?」みたいなことを聞いたら、「君はオーストラリア人の私よりもずっと詳しくシドニーの事を知っているよ」と言われてしまいました。この本のお蔭で、ニュージーランドやタヒチ、ハワイなど、特にポリネシアについて、そしてなによりキャプテン・クックについて詳しくなったのは確かです。

 

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