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2014年1月 9日 (木)

『やらなきゃゼロ!』

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『やらなきゃゼロ!』 鈴木直道 著 岩波ジュニア新書2012年 ☆☆☆☆

 夕張市長に全国最年少の市長として当選した鈴木さん自身の書いた本です。何となく物好きな若者が夕張市長になったのだなというくらいしか記憶していませんでしたが、この本で市長になるまでの経過が大変よくわかりました。

 すごいバイタリティーです。東京都庁に公務員として勤めながら、大学の2部に入学し、さらにバリバリ体育会のボクシング部にも入部(後に主将)。仕事、夜の講義、その後のスパーリングをこなしていたという努力家です。

 都職員時代に猪瀬副知事に押されて夕張市に2年間派遣された経験を持っています。だからと言って、身分の保証された都職員からいきなり勝てるかどうかもわからない選挙に出たのは大胆な決断です。その折、石原慎太郎知事から、「夕張の人全員に会え」というアドバイスをもらい、結果的にはほぼそれを実現させます。冬の寒い時期にほぼ全世帯を回りきった事が、当選した最大の理由だった気がします。

 「息子は帰ってこないけれど、鈴木さんは帰って来てくれた」という夕張のおばあさんの言葉が全てを語っている気がします。

 市長になってからの活動もなかなかです。その根底には市民の声を聴くという姿勢があります。

 石原慎太郎は嫌いですが(小説『太陽の季節』は高校生の頃に読んで面白かったけれど)、この人は応援したくなります。

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