« 積雪203cm、大滝でクロカン55km | トップページ | 北大構内ラン16km »

2014年1月14日 (火)

『Beフラット』 『原風景のなかへ』

Book_2

『Beフラット』 中村安希 著 亜紀書房2011 ☆☆☆

 『インパラの朝』や『食べる』の著者中村さんが、国会議員18人にインタビュー。しかし、きちんと名前入りで答えているのは2人のみです。

 エキサイティングな外国旅行をした経験を、独特の冷静な文章で記す中村さんが、国会議員をやはり冷静な目で記しています。時々自分の人生経験や、外国での話に飛びます。面白いのですが、どっちがメインかわからなくなります。

 中村さん自身が派遣社員やフリーターを多数経験している様で、そういう非正規雇用や少子化について、特に問題として大きく捉えています。それに対して、議員は相変わらず男性中心の家族観を持ち出していて、噛み合いません。

 この本を読んで、私自身も古い家族観や終身雇用制に囚われている部分が多いのだなと感じました。今の日本で、女性が年収600万の男性を見つける可能性は数%まで減ってしまっているのだから、共働きで300万+300万の方が現実的なのだという話は、なるほどと思いました。

 でも、やはり彼女には、外国旅行の話を書いてもらいたいと思いました。

51tdglekldl__sl500_aa300_
『原風景のなかへ』 安野光雅 著 山川出版社2013年 ☆☆☆☆

 安野さんの絵は嫌いではありません。けっこう若い人だと思っていたら、1926年生まれで90歳に近い方だったのですね。

 「原風景」を日本各地で34カ所ほど探して、スケッチとともにエッセイが書かれています。私は、地図帳やパソコンの地形図検索をしながら、こんな場所もあったのかと確認しながら読ませてもらいました。

 どの絵もとてもほっとするのですが、実は見えた通りには描いていないのだそうです。写生とは違う技法(たとえば、千葉県佐原市では、一軒一軒バラバラにスケッチし組み合わせた仮想の町を描いている)を使ったり、今の風景の中にある昔の風景を強調していたりするようです。

 それでも、写真集を見るよりも、描かれた場所に行ってみたくなります。また、文章もなかなか素敵で、司馬遼太郎さんの『街道を行く』の様なうんちくがちりばめられています。

|

« 積雪203cm、大滝でクロカン55km | トップページ | 北大構内ラン16km »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1179562/54598463

この記事へのトラックバック一覧です: 『Beフラット』 『原風景のなかへ』:

« 積雪203cm、大滝でクロカン55km | トップページ | 北大構内ラン16km »