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2013年10月24日 (木)

『そして奇蹟は起こった!シャクルトン隊全員生還』

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『そして、奇蹟は起こった!シャクルトン隊、全員生還』 ジェニファー・アームストロンッグ著
評論社2000年
 アムンゼン、スコット、白瀬より4年も前の1908年に、南極点まであと160km地点まで迫っていたシャクルトン。残念ながら南極点一番乗りは逃しますが、1914年、今度は世界初の南極大陸横断に挑みます。
 しかし、その途上で南極に上陸すらしない前にエンデュアランス号は氷に閉ざされ、やがて氷の圧力で粉砕。残された28人の乗組員は3艘の小型ボートを引っ張りながら氷上でキャンプ生活をし、冬を2回越して奇跡的一人の死者も出さずに生還します。
 ちょっと信じられない出来事です。奇蹟の背景には、シャクルトンの軒並み外れたリーダーシップがあります。学者から甲板員までの雑多な乗組員を、これほど絶望的な状況に陥ったにも関わらず、分裂させずにまとめ上げた手腕は、凄いの一言です。
 -20℃で全身ずっと濡れたまま、食料や飲料も不足しているのにどうして人が死なないのかは不思議ですが、事実なのだから驚くばかりです。さらに、選ばれた6人で小さな手漕ぎボート一つで冬の南極海を1300kmも漕ぎ、最後は冬の氷河ばかりの山脈をほとんど装備無しで越えて捕鯨基地までたどり着き、仲間のための救援を求めたシャクルトンらの努力と忍耐力と精神力とそして幸運にも驚かされるばかりです。
 この本は、当時同行していたカメラマンが撮影した多数の写真も掲載しているため、文章で読んだことが画像でも裏打ちされ、リアリティが増しています。面白かった。 

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