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2013年2月17日 (日)

『カーボン・アスリート』

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 『カーボン・アスリート』 山中俊治 著 白水社

 

 慶應大学の教授が大学院政策・メディア研究科で学生たちとともに義足アスリートのためのデザイン開発をした(している)軌跡の話です。2009年から2012年までの3年間に満たない期間に、女子100m、200mの高桑選手や、男子自転車の藤田選手らのために、美しく尚かつ機能的な義足を義肢装具士やメーカーなどとも全面的に協力しながら造り上げていきます。

 本が発行されたのは2012年の7月ですが、ロンドンパラリンピックでは高桑選手は7位入賞、藤田選手は銅メダルを獲得したようです。

 機能的なものは美しいというのは、自転車のパーツなどを考えると分かることですが、自転車人口は少ないとは言え、メーカーとして利益が十分上がるだけの需要はあります。しかし、義足は一人一人違うわけですから、量産するわけにはいかないので、コスト面でデザインまでは手が回っていなかった。その部分を保管できるのは研究・教育と同時並行で開発できる大学しかないということになります。

 しかし、学生は入れ替わります。せっかく義足アスリートや義肢装具士たちとの信頼関係が築かれてきた頃に卒業して新入生が新たに入るということが3年間の中でも頻繁に起こります。それをまとめ上げているのが山中教授ということにもなります。

 高桑選手も言っていましたが、美しい義足は、一般の人にも気兼ねなく義足について訪ねるきっかけを与えてくれるようです(今までは義足が見えていても見えないふりをする人が多かったそうです)。美しいものは美しいので、素朴に興味を持ってしまう。デザインによって心のバリアフリー化が図られているということになるのでしょうか。今後もさらにこの開発は続くと思われるので、私も気にとめて見ていたと思います。

<トレーニング>

午前中ラン6km、夜ラン12km。夜は雪が降っていなかったので気温は低いけれど走りやすかったです。

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