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2013年1月16日 (水)

『ゴリラは語る』『奇怪ねー台湾』

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 『15歳の寺子屋 ゴリラは語る』 山極寿一 著  講談社
 中学生向けの本ですが、実に面白かったです。著者は今西錦司さんの流れを汲む京大の学者ですが、フィールドワーク、それも「ゴリラ語」を習得してゴリラ社会の中に入って(木の洞で抱き合うようにして過ごしたり)研究している人です。
 ゴリラってこんなにも魅力的だったのですね。チンパンジーやニホンザルは群を作って序列も作ってしまいますが、ゴリラにははっきりとした序列は無いそうです。感情を語調などで表現し、自分の背中を見せながら子育てするゴリラはかっこいい。この本を読んでいて、ゴリラ社会の中に人間社会のあるべき姿のヒントさえあるように思えて来ました。
 そんなゴリラも、内線などのアフリカの状況の中で殺されたりしている。山極さんが、一頭一頭の死んだゴリラの事を語るとき、人格をもった人間について語っているような感情移入があります。こんな素敵なゴリラの事を知りもしない人間が、挨拶している声を勘違いし恐怖から銃で撃ってしまう。場の状況が、活字を読んでいるだけの私にも伝わってきます。
 また、ゴリラ社会から人間社会が学ぶべき事の一つに平和もあるようです。ゴリラは気に入らないときに自己主張をし合って喧嘩になりそうになるけれども、うまくお互いが退くようにする仕組みがあるようです。ゴリラは人間の鏡なのだそうです。
Photo
 『奇怪ねー台湾 不思議の国のゆるライフ』  青木由香 著 東洋出版
 台湾に3年住んでいた著者が、イラスト入りの台湾を皮肉った?本を日本語と台湾語両方で書いて(訳者は別)ひょんな事から台湾で出版したら、かなり売れてしまったという本の、日本語版です。日本語版ですが、日本語と台湾語の両方で書かれています。
 台湾人の大らかさが日本人との比較で沢山書かれていますが、この違いって東京と大阪、あるいは東京と沖縄の違いにも似ているのではないかとも思いました。斬新な視点と楽しいイラストでクスクス微笑みながら読めてしまいます。

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