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2012年12月 9日 (日)

『生と死のミニャ・コンガ』

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 『生と死のミニャ・コンガ』 阿部 幹雄 著 山と渓谷社
 これはすごかった。1981年に起こったミニャ・コンガ北海道山岳連盟隊8人滑落事故。当時私は高校生で、なんだかよく遭難する山だなというくらいの認識しかありませんでした。
 著者の阿部さんは、その目の前で7人がザイルに繋がったまま落ちるのを、まさに目撃し、その直前の写真を写していた本人です。自分が手間取ったためにそのザイルに繋がることが出来ずに、一人だけ命を救われた人です。
 
 阿部さん自身が、遺族の方たちに対して誠心誠意接し、自分自身もこの自己の呪縛から少しだけ逃れるのに8年かかっています。さらに、2000年になってやっと本に書けたという事なのでしょうか。この本は、阿部さん以外には書くことが出来ない本です。
 それにしても、山で死ぬと(どこで死んでもそうでしょうが)残された家族は本当に辛い思いをするものなのですね。絶対に死んではいけないと、改めて思いました。遺体回収の場面も、なかなか辛いものがありました。
 81年の事故の時隊長だった川越さんとは、一度だけ山のテントの中でお酒を飲んだことがあります。その頃は、「ヒマラヤに行ったことがあるすごい人なんだよ」と他の方から紹介されただけで、事故のことなど全く知らずにいました。
 翌82年に起こった市川山岳会によるミニアコンカからの奇蹟の生還の話も読んでみたいと思いました。

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