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2012年11月17日 (土)

『旅を生きる人びと』

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 『旅を生きる人びと~バックパッカーの人類学』 大野 哲也 著 世界思想社
 著者自身が5年間かけて自転車で世界を回り、南極点にも北極点にも5大陸最高峰にも立っていますが、その後、人類学者になり日本人バックパッカーの生態を聞き取り調査しまとめた本です。
 著者はバックパッカーのパターンを①「移動型」、②「沈潜型」、③「移住型」、④「生活型」の4つに分類し、カトマンズを中心に聞き取りし、まとめています。
 移動型は普通の貧乏旅行、沈潜型はある街に何ヶ月とか留まるタイプ、移住型は現地で店を開いたり結婚して移住しながら、年金など日本のベースも残しておくタイプ、生活型は旅をし続けるタイプ。
 一番面白かったのは結婚し、子供が産まれてどうするかという部分。移住型はまだまともな?感覚ですが、生活型はすごい。どこの国の学校にも行かせない例が紹介されています。それでも子供はしっかり育っている様で、ある意味真のアナーキストなのかと思いました。
 移動型や沈潜型では、著者は、バックパッキングがマニュアル化していると指摘しています。「安全に冒険したい」と。そして「地球の歩き方」も変質していると。それは私自身も最近強く感じる事で、旅先の安宿で、歩き方に書いてある所にしか行こうとしない若い旅行者を見て物足りなく感じていました。
 しかし、考えてみれば私自身だって、結局歩き方に頼って、日本人バックパッカーのパターン化した旅を随分多くしてきた事も否定できません。
 すこしでも、貧乏旅行した事のある人が読むと「なるほど」と思える部分が沢山あります。しかし、それぞれの一人一人にとってはかけがえの無い体験も、このように分類されてしまうと、なんだかすごくつまらない事になってしまうなぁと思いました。また、文化人類学のフィールドとしては面白いと言えば面白いけれど、安直でずるいとも思ってしまいました。

コメント

何となく分かりますね。
別に必ず冒険しなけりゃとは思いませんが、嫁さんと一緒に行くとガイドブックに載ってる飲食店の中からさぁどこを選ぶというアプローチで。

投稿: こ~いち | 2012年11月17日 (土) 21時14分

こ〜いちさんへ
  お久しぶりです。記憶にはありませんが、アンタルヤの宿も歩き方に載っていたのかもしれませんね。短時間で効率よくと考えると情報は必要です。でも、全く勘だけで街の雰囲気から宿を見つける方が早くて良い場合もありますよね。

投稿: kiyatchi | 2012年11月17日 (土) 23時35分

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コメント

何となく分かりますね。
別に必ず冒険しなけりゃとは思いませんが、嫁さんと一緒に行くとガイドブックに載ってる飲食店の中からさぁどこを選ぶというアプローチで。

投稿: こ~いち | 2012年11月17日 (土) 21時14分

こ〜いちさんへ
お久しぶりです。記憶にはありませんが、アンタルヤの宿も歩き方に載っていたのかもしれませんね。短時間で効率よくと考えると情報は必要です。でも、全く勘だけで街の雰囲気から宿を見つける方が早くて良い場合もありますよね。

投稿: kiyatchi | 2012年11月17日 (土) 23時35分

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