« 『ナチスの発明』 | トップページ | フルマラソン一人記録会? »

2012年11月 5日 (月)

『絵はがきにされた少年』

51npsn028vl_sl500_aa300_

『絵はがきにされた少年』 藤原章生 著  集英社
 アフリカに5年以上いた毎日新聞の記者の11のエッセー集。新聞記者でありながら、南部アフリカに生きる一人一人(特にお年寄り)との関係を正直に綴ってくれています。
 私たちがステレオタイプにイメージする「貧困」「援助」「内戦」などのアフリカを、雇われジャーナリストとして伝える側にいながら、アフリカに生きる一人一人が実は全く違った考え方で明るく誇り高く生きていたんだということに時々著者は驚かされています。
 一番心に残ったのは、「語らない人、語られない歴史」に出てくるニャウォ老人との出会い、言葉少ないけれど信頼感の濃い著者とのつきあい。かっこいいです。
 ルワンダのツチ族とフツ族の虐殺については、その背景がよく分かっていませんでしたが、この本を読んで実はほとんど同じ民族で、少し階級的な格差があるに過ぎないことがよく分かりました。同時にそれなのに何故あれほどの虐殺が起きるのか、ますます解らなくなりました。
 多様な内容を包括した本ですが、私にとってアフリカを知るための最善の書となりました。一気に読めました。
 著者の経歴を見ると、ほぼ同じ時代に同じ大学で過ごしていた様です。

|

« 『ナチスの発明』 | トップページ | フルマラソン一人記録会? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1179562/47734409

この記事へのトラックバック一覧です: 『絵はがきにされた少年』:

« 『ナチスの発明』 | トップページ | フルマラソン一人記録会? »