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2012年6月14日 (木)

『劔岳<点の記>』新田次郎

 出張の移動中に読みました。明治40年(1907年)、劔岳への初登頂を果たした測量隊の記録をベースにした小説です。

Dscn1904

 書かれたのは昭和52年ですが、最近映画化されたそうです。

Dscn1906

 読みながら、詳しい地図が欲しくなって、このガイドブックも買いました。行ったことのない劔岳ですが、もう登った様な気持ちに少しだけなっています。

 測量は学生時代にアルバイトを1ヶ月ほどしており(横断のメジャー持ちとトラバースの棒持ちの手伝いだけですが)、そのまま「うちの会社に就職しないか」と言われた事を思い出しました。

 しかし、明治時代の三角点を作るための山行は、想像を絶する厳しさだったのでしょう。だいたい、天幕とか蓑の代わりの合羽だとか、下着ですら羊毛のは高くて着ていない時代。現在のゴアテックスとかが全く無い時代なのですから。

 山への憧憬とそれを職務上全面に出せない葛藤。山岳会との登頂競争と、山を理解しない上司。献身的なガイドの長次郎。

 笑ったのは立山温泉での「シバアサマ」のくだり。泣いたのはライバルかと思っていた山岳会小島からの初登頂祝電報。

 最後の著者が書いた「あとがき」みたいな章で、登場人物の子供だとかかかわった人が実名で出てきて、ほとんど実話なのが解り、さらに感慨深くなりました。

 観光ガイドを見ると、単なる観光客も麓まで大挙して押し寄せているようですが、この本を読んだ後は、たとえ容易に登れるようになっているとしても、半端な気持ちでは登ってはいけないなと感じています。

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コメント

お久しぶりです。
自分も、映画を観て本を読んで(地図見ながら・・)
もう一度映画を見てました。
岳もそうですが、映像が美しすぎるので、登りたくなる・・・。

投稿: seasar | 2012年6月15日 (金) 17時21分

seasarさんへ→
 お久しぶりです。映画も見たのですね。写真でもけっこう美しいけれど、映画を見た方がより行きたくなる気がします。

投稿: kiyatchi | 2012年6月16日 (土) 08時57分

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