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2011年12月29日 (木)

「ふしぎなキリスト教」講談社現代新書

 最近読んだ本。「ふしぎなキリスト教」橋爪大三郎・大澤真幸。対談形式の本ですが、面白かった。橋爪さんという人は難しいことをわかりやすく書いてくれます。大分前に読んだ「はじめての構造主義」もそうでした。

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 私はクリスチャンではありませんが、幼稚園が日本キリスト教団系だった縁で、その後も教会学校とかに通っていましたので、新約聖書は全部読んでいますし、それなりにキリスト教の事は理解しているつもりでした。

 この本では、ユダヤ教、イエス、その後の教会についてあらゆる面から日本人が「ちょっと変だと思っていたんだよね」という部分を分かり易く納得させてくれます。キリスト教が世界の宗教の中で、実はけっこう異質なものなのかもしれないということに気付かされます。

 エピソードは多岐にわたるのですが、例えば贖罪について。「目には目を」の復讐法(同害報復)が血縁集団同士で行われる事がある。BグループのbがAグループのaに殺されると、Bグループはaを殺して良いのだけれど、その時間違ってAグループのaの兄弟を殺してしまった。その時点でもう同害報復は終わってしまうので、aは許された事になる。同様に、イエス・キリストは罪を犯していないのに間違って?十字架で処刑された。そのことによってそれ以外の原罪を持つ私達は許されるとなるのです。これが贖罪。

 さらに、この話は、旧約聖書の、アブラハムが一人息子イサクを生け贄として捧げる話と、神が我が子キリストを処刑する話が対応関係にあるのではないかと・・。ユダヤ教とキリスト教の不可分な関係もキリスト教のユニークなところです。

 このほかにもユダの本当の役割だとか、カルヴァンの予定説だとか、なるほどと思うところが沢山あったし、もう一度聖書を読み返してみたくなりました。

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コメント

あ、この本読まれましたか、私も読まねばと思い買ったのですが、まだクォーターくらいです。クリスチャンではありませんがそれなりに理解しているつもりでした…というところは、私もそんな感じです。意外な共通点を見つけた(つもりに)なりました。

投稿: Mura@zzzz | 2011年12月29日 (木) 23時39分

Mura@zzzzさんへ→
 やはり、この本、ご存じでしたか。知っているのに信じないのは、最も罪が重いのかもしれませんね。でも、キリスト教は分かるだけでも興味深いです。

投稿: kiyatchi | 2011年12月30日 (金) 19時45分

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