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2011年2月 9日 (水)

「トルコのもう一つの顔」

 こんな面白い新書を読んだ事がない気がします。これほど装丁と題名が地味なのに、内容が面白い本も珍しい。

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 作者の小島剛一さんは、出たり入ったりしながら(最初はギリシャからの貧乏自転車旅行)17年間もトルコを旅し、特に少数民族の村に長期滞在し言語研究を行った人です。言語学者と言っていますが、彼の行動力は、朝日新聞の本多勝一以上かもしれません。それをものすごく謙虚に中公新書などにまとめていますが、あまりの面白さに一気に読み終えてしまいました。

 トルコのクルド人やアルメニア人がトルコ軍によって迫害されていることはなんとなく知っていましたが、小島さんはトルコ語以外の少数言語をどんどんマスターし、時には警察に捕まって、牢屋から少数言語の鼻歌に答える形で結果的に差し入れにありついたり、時にはトルコ政府から正式に招待され(監視され)て調査したり。その根底には、人間愛みたいなものが垣間見られます。トルコには何百人も自分を無料で泊めてくれる友がいるというのは誇張でもなんでもないのでしょう。

 アマゾンの書評を読むと、地味な新書にも関わらず、レビューを書いている全員が5つ星を付けていました。「こんなに面白い新書はない」と。続編もある様なので是非読んでみたいです。

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